倉本聰氏の脚本と杉田成道監督らの演出は、徹底したリアリズムで知られています。子役として参加した吉岡秀隆さんと中嶋朋子さんは、撮影期間中に富良野の学校へ実際に通い、氷点下20度を超える極寒の環境下で本物の涙と鼻水を流しながら演技に挑みました。
過酷な撮影現場では、テストなしの一発本番や、自然光のみを待つ長時間の待機が日常茶飯事でした。吉岡さんは後年のインタビューで「富良野での日々が自分の役者としての根幹を作った」と語っており、子ども扱いを一切しない現場主義がふたりの類稀なる表現力を育む決定打となりました。