SNSや知恵袋、各種コミュニティでは、夏場になると「セミの声が聞こえない」という投稿が急増します。その体験談を精査すると、多くの当事者が「他人とのコミュニケーションのズレ」によって初めて異常に気づいている実態が浮き彫りになります。
「家族で車に乗っていた際、子どもが『外のセミがうるさくて声が聞こえない』と言ったが、自分には一切聞こえていなかった」「散歩中に友人が『すごい大合唱だね』と立ち止まったが、自分にとっては静寂そのものだった」といった生々しい証言が多数見受けられます。高音域の聴力低下は痛みを伴わず、低音や中音の日常会話がクリアに聞こえるため、本人が自覚することは極めて困難です。周囲からの何気ない一言こそが、耳の健康状態を知る最も確実なシグナルとなります。