人口減少と少子高齢化が進む国内市場において、製パン業界の将来性はどのような要素に左右されるのでしょうか。今後の業界地図を塗り替える3大潮流を解説します。
1. 高付加価値化と機能性ブレッドの拡大
単なる主食としてのパンから、「高タンパク」「糖質オフ」「完全栄養」「腸内環境改善」など、健康価値を付加した機能性パンの需要が急拡大しています。単価アップを実現できるこれらの商品は、各社の利益率を押し上げる最重要カテゴリーとなっています。
2. 冷凍生地技術の進化とリテール・外食連携
急速冷凍技術の進化により、焼成前の冷凍生地を店舗や外食チェーンに配送し、店内で焼き立てを提供するビジネスモデルが一般化しました。人手不足に悩むベーカリーやホテル、カフェ向けに高品質な生地を供給するBtoB市場は、今後も高い成長が見込まれています。
3. グローバル市場・アジア圏への進出
国内市場の頭打ちを見据え、山崎製パンをはじめとする各社は東南アジアや北米など海外市場の開拓を加速させています。日本のきめ細やかで柔らかいパン文化はアジア圏で高く評価されており、現地生産拠点の増設が中期的な成長ドライバーとなっています。