今回の惨劇は、単なる自然の脅威にとどまらず、都市の構造的欠陥を浮き彫りにした。南米の急速な都市化に伴って急増した非正規住宅地帯(ファベーラ)では、十分な耐震診断や補強工事がなされてこなかった。行政の監視が行き届かないエリアでの建物全壊が、被害拡大の主要因となっている。
防災専門家は「適切な都市計画と厳しい建築基準の順守が伴わなければ、いくら緊急救助を強化しても根本的な解決にはならない」と分析する。社会的に弱い立場にある貧困層に被害が集中する歪みをいかに正すか。復興に向けた議論は、都市の安全網そのものを再構築する試みとなる。