アニメ本編で声優交代が起きていないにもかかわらず、「爆豪勝己 声優 変わった理由」という検索が急増した時期があります。その直接的な発端となったのが、2020年5月末に発表された岡本信彦の喉の手術と一時休養です。
所属事務所(当時プロ・フィット)の公式発表資料によると、岡本は以前から喉に違和感を抱えており、医師から「声帯瘢痕(せいたいはんこん)およびポリープ」の診断を受けていました。長年にわたり爆豪勝己をはじめとする激しい叫び声を伴うキャラクターを演じ続けてきたことによる声帯への蓄積疲労が主な原因でした。
岡本はファンや関係者に向けたブログ・手記の中で次のように生の思いを告白しています。
「表現者として、もっともっと良い声を届けるための前向きな手術です。絶対に治して戻ってきます」
2020年6月からの約1ヶ月間、岡本はすべての仕事をストップして手術と完全な沈黙療法(声を一切出さない治療期間)に入りました。この「一時的な活動休止」のニュースが一人歩きし、一部のファンの間で「喉を痛めて爆豪役を降板するのではないか」「代役への交代があるのではないか」という不安と誤解が一気に拡散したのです。
手術は無事に成功し、岡本は約1ヶ月の療養を経て現場に完全復帰しました。復帰後は、喉への負担を物理的に逃がしながらも従来以上の迫力と芯のある響きを生み出す「新たな発声メソッド」をボイストレーナーと共に習得。怪我を乗り越えたことで、爆豪の成長と岡本自身の声の進化が見事にシンクロすることとなりました。