ネット上の情報やSNSでは、大病院の受診に関して一部誤った認識や古い情報が散見されます。代表的な誤解を是正しておきましょう。
誤解①:「救急車を呼んで赤十字病院に行けば、待ち時間なしで初診料も安くなる」
これは完全な誤りです。救急車で搬送された場合でも、医師の診察によるトリアージで軽症と判断された場合、緊急治療を要する重症患者が優先されます。また、緊急性がないと判定された自己都合による救急搬送受診に対しては、選定療養費が徴収されるケースがあります。救急車の適正利用とトリアージの原則は厳格に適用されます。
誤解②:「一度受診すれば、何年後でも同じ科に直接行けば再診扱いになる」
医学的に前回の治療が完全に終了している(治癒した)場合や、患者側の都合で任意に治療を中断し一定期間が経過した後の受診は、制度上「初診」とみなされます。この場合、前述の選定療養費(7,700円)が再度発生する可能性があるため、受診間隔が空いている場合は、地域のクリニックで新たに紹介状を取得してから受診するのが賢明です。
誤解③:「大病院の医師はすべてを紹介状なしで選べる」
多くの専門外来や特定医師の診察枠は完全予約制であり、かかりつけ医からの「事前診療予約(病診連携枠)」を通じてのみ受け付けているケースがほとんどです。飛び込みで来院しても、当日の担当医による初期対応にとどまるか、別日程での予約取り直しになることが一般的です。