アニメ史に残るハプニングとして語り継がれているのが、2021年秋クールの初回放送直後に下された「第2話以降の放送・配信延期」という前代未聞の決断です。第1話が華々しくオンエアされた直後、公式から突如として「表現の精査に時間を要する」とのアナウンスが出され、翌年2022年1月クールへの仕切り直しが発表されました。
この放送延期の決定的な理由は、テレビ放送コードのギリギリを攻めた過激なメイティング描写の調整にありました。原作コミックスが持つ背徳的で生々しい魅力をアニメーションで再現しようとした結果、地上波の倫理規定(BPO等の自主規制基準)とのすり合わせが極めて難航。制作委員会側が作品のクオリティと表現の限界を両立させるため、異例の延期措置を選択した背景があります。
この徹底したこだわりによって、再スタート時には「表現の異なる複数のバージョン」を明確に棲み分ける戦略が確立されることになりました。