北の国から全話あらすじ徹底解説!黒板五郎が遺した愛の真実

北の国から全話あらすじ徹底解説!黒板五郎が遺した愛の真実

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21年に及ぶ大河ドラマの終着駅となったのが『北の国から 2002遺言』である。舞台は富良野から知床・羅臼(らうす)へと広がり、流氷の海を背景に家族の最終章が紡がれる。

羅臼で廃棄物処理の仕事に就き、結(内田有紀)と惹かれ合う純。シングルマザーとして過酷な看護師生活を送りながら新たな伴侶を見つける螢。そして、過酷な肉体労働で腰を痛めながらも、廃材を集めて子供たちのために家を建て続ける老境の五郎。田中邦衛が演じる五郎の枯れた佇まいは、言葉を超えた凄みを放っていた。

物語のクライマックス、五郎が純と螢へ遺した「遺言」の言葉は圧巻である。「金なんか残してもろくなことはない。自然から借りたものは自然に返せ」「金なんか持たないで死ね」。現代の資本主義社会に対する痛烈な批評でありながら、泥の中で生きた人間だけが到達できる究極の優しさに満ちたその言葉。さだまさしが奏でる哀愁を帯びたスキャットが重なるとき、視聴者はひとつの家族の生きた証を心に深く刻み込むこととなった。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

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