映像作品の世界でも、水は単なる背景以上の強力なモチーフとして機能してきた。ギレルモ・デル・トロ監督のアカデミー賞受賞作『シェイプ・オブ・ウォーター』では、水が形を持たずあらゆる隙間を満たす愛のメタファーとして美しく描かれている。対照的に、90年代のカルト的超大作『ウォーターワールド』では、地球全体を覆い尽くす脅威でありながら、生命を維持するための貴重な資源という過酷な現実が描かれた。
こうした映画表現や、Netflixなどの動画配信プラットフォームで視聴できる現代ドラマを観察すると、登場人物たちが交わす会話の中にいかに多彩な水の表現が潜んでいるかがわかる。「in hot water(窮地に陥って)」や「keep one's head above water(経済的・精神的になんとか持ちこたえる)」といったフレーズは、台詞の中でごく自然に多用されている。