2026年のスパイス市場は、かつてないほどの熱気に包まれている。背景にあるのは「こだわりスパイス」の日常化だ。スーパーの棚には今、単一農家が育てた特定の品種だけを使う「シングルオリジン一味」が整然と並ぶ。ハバネロやキャロライナ・リーパーのような激辛種だけでなく、フルーティーな甘みと旨味を持つ和種「黄金唐辛子」の一味が、感度の高い美食家たちの間で熱狂的な支持を集めている。
七味の進化スピードも負けてはいない。フレッシュな香りと食感を閉じ込めた「生七味」が定番化したほか、燻製胡麻や洋風ハーブを取り入れたクラフト七味が続々と登場。和食の枠を飛び越え、パスタやステーキの仕上げに振りかける使い方が国内外のシェフの間で定着しつつある。