2001年の大統領退任後に設立されたクリントン財団は、地球規模のHIV/エイズ対策や気候変動問題に取り組む国際人道支援団体として絶大な成功を収めた。世界の政財界トップやセレブリティを巻き込んだフォーラムは、元大統領の外交的影響力を極限まで高める装置として機能した。
だがその一方で、巨大な資金調達スキームと外国政府からの巨額寄付は、常に「影響力の切り売り」という厳しい批判に晒され続けた。民主党内の政治的利害や、後の選挙戦における不透明な資金循環の疑惑など、人道支援の光の陰に隠れた巨額マネーの動きは、今なお政治アナリストたちの精緻な検証の対象となっている。