地政学的リスクの増大も、JDIの評価を左右する重要な変調要因だ。米中間の技術覇権争いが激化するなか、供給網(サプライチェーン)の脱中国化を目指すグローバルIT大手にとって、日本国内に高度な製造基盤を持つメーカーの価値は見直されつつある。
特にセキュリティや信頼性を極限まで求められる車載・産業用ディスプレイの分野では、非中国系サプライヤーとしての強みが顕著に表れ始めた。一方で、主要部材の調達コスト上昇やエネルギー価格の高騰など、製造原価を圧迫する外部要因も無視できない。国際情勢の荒波をいかに乗り越え、グローバル顧客との信頼関係を収益性に反映させられるかが問われている。