治療の現場で標準指針として広く活用されているのが、日本小児心身医学会が作成した「小児起立性調節障害診断・治療ガイドライン」だ。このガイドラインでは、水分や塩分の積極的摂取、起立時の動作指導といった非薬物療法を基盤にしつつ、症状の程度に応じた段階的な薬物アプローチを推奨している。
薬理学の視点からも、単に血圧を上げるだけでなく、末梢血管の抵抗値をいかに自然な形でコントロールするかが論点となっている。小児科学の領域では、成長期特有のホルモンバランスや自律神経系の発達段階を考慮した投薬計画が極めて重要視されている。ガイドラインの定期的な改訂により、従来の治療法を最新の臨床データでブラッシュアップする取り組みが続けられている。