甲子園出場が決まって以降、福山市内の盛り上がりは加熱する一方だ。JR福山駅前には巨大な懸垂幕が躍り、地元の商店街では記念セールや応援キャンペーンが次々とスタートしている。地元の老舗和菓子店や飲食店では、チームのカラーをあしらった限定メニューが登場するなど、街全体がソワソワとしたお祭りモードに包まれている。
「地元の公立校が甲子園に行くなんて、夢のようだ」と語る70代の地元住民の目は潤んでいた。福山市は歴史的に野球熱が高い地域だが、これまではどうしても県西部の私立強豪の後塵を拝することが多かった。それだけに、自分たちの街にある市立校が全国の晴れ舞台に立つことの意味は格別だ。アルプススタンドを埋め尽くすべく、応援バスの手配や寄付金の集金運動も異例のスピードで進んでいる。