「二日目のルウは重たく感じる」という悩みを一瞬で解決し、外食級のご馳走へと塗り替える手法がある。その筆頭が、オムライスと濃厚ドリアへのトランスフォームだ。平凡なリメイクと一線を画すプロの極意は、わずかな「酸味」と「乳脂肪」のコントロールにある。
オムライスに仕立てる際、多くの人が陥る失敗が、ケチャップライスと重厚なソースの喧嘩だ。プロはバターライスに刻みパセリと黒胡椒を強めに効かせ、ルウ側にはほんの数滴のバルサミコ酢、あるいは赤ワインを加えて強火でひと煮立ちさせる。このひと手間で油脂の重さが切れ、半熟卵のまろやかさを引き立てる極上のビストロ風オムハヤシへと昇華する。
一方、オーブンで焼き上げる熱々ドリアでは「隠し味噌」が奇跡を起こす。耐熱皿に盛ったご飯に冷めたソースをかける前、小さじ半分の赤味噌と少量の牛乳で伸ばしてみるといい。発酵の深みが加わったソースにピザ用チーズをたっぷり乗せ、高温で焼き上げる。焦げたチーズの香ばしさと味噌のコクが重なり、洋食屋の厨房から漂うような本格的な香りが鼻腔をくすぐるはずだ。