ホテルのエントランスを出れば、そこはもう物語の舞台だ。尾道といえば、映画監督の大林宣彦が描いた「尾道三部作」に代表されるノスタルジックな風景の宝庫。石畳の小路、迷路のような階段、日向ぼっこをする猫たち。どこを切り取っても絵になる街並みが広がっている。
ホテルを拠点に千光寺山ロープウェイ乗り場へ向かい、一気に千光寺公園の展望台へ登るルートは王道ながら外せない。山頂から見下ろす尾道の町並みと瀬戸内海の多島美は圧巻の一言だ。文学のこみちを歩きながら坂を下り、レトロな路地に迷い込む。歩き疲れたら港沿いのカフェでひと休みし、すぐ目の前のホテルへ戻って足を伸ばす。このストレスのない動線こそ、旅の質をぐっと高めてくれる。