トランプ氏の食生活を象徴する代名詞といえば、「完全に火を通したウェルダンステーキ」と「マクドナルドやケンタッキーフライドチキン(KFC)をはじめとする大手ファストフード」です。
ホワイトハウスの元専属シェフや側近たちの証言によると、トランプ氏がステーキを注文する際のリクエストは常に「皿の上で岩のように硬くなるまで焼いてくれ」という徹底ぶりでした。さらに、高級ステーキハウスであっても、大量のトマトケチャップを添えて食べるのがトランプ流のスタイルです。美食家や料理人から見れば顔をしかめたくなるような食べ方ですが、ここにも氏の合理性と心理的特性が色濃く反映されています。
大統領選挙中も専用機内でマクドナルドのビッグマックやクォーターパウンダー、KFCのフライドチキンをバケツごと平らげる写真が幾度となく公開されました。トランプ氏がファストフードを愛する理由について、自著や周辺への告白で次のように語られています。
「世界的な巨大チェーンのハンバーガーは、徹底した衛生管理マニュアルのもとで調理されている。誰が客として買いに来るか事前に分からないため、毒物を混入されたり、杜撰な下処理で食中毒を引き起こされたりするリスクが最も低い。常に味が一定で、予測可能であることこそが最高なのだ。」
これは一見すると極端なパラノイア(偏執病)のようにも思えますが、常に暗殺や失脚の脅威に晒されてきた大富豪・権力者としての強烈な防衛本能の表れでもあります。さらに心理学的な視点で見れば、未知の食材や不確定要素を嫌悪し、自分が完全にコントロールできる味覚・衛生環境だけを身の回りに置きたいという「コントロール欲求の具現化」とも読み解くことができます。