「ファミマでゆうちょのお金を下ろしたら手数料を取られた」というネット上の報告を精査すると、そこには利用者側の勘違いだけでは片付けられない、コンビニATMインフラの構造的な要因が浮き彫りになります。最大の原因は、ファミリーマートの店舗によって「ゆうちょ銀行ATM」が置かれている店舗と、「イーネットATM(E-net)」が置かれている店舗が混在している点にあります。
ファミリーマートは過去の大規模な事業統合やエリア戦略の経緯から、旧サークルK・サンクス店舗や旧am/pm店舗などの歴史的背景、あるいは地域ごとの契約形態により、導入端末を一律に統一していません。画面上部に緑色の看板を掲げた「ゆうちょ銀行ATM」であれば郵便局併設機とほぼ同等の優遇を受けられますが、赤と白のロゴが目印の「イーネットATM」の場合、ゆうちょ銀行カードはあくまで「提携金融機関のカード」として処理されます。
この違いを把握しないまま「ファミマ=ゆうちょ無料」というイメージだけでイーネット機にカードを挿入してしまうと、平日日中であっても提携手数料が確実に発生します。画面の案内を急いで読み飛ばし、確認ボタンを漫然と押してしまった結果、「無料だと思い込んでいたのに口座残高から110円や220円が目減りしていた」という事態が日常的に頻発しているのが実情です。