若手社員とベテラン層が同席する職場の宴席や、親戚が集まるレジャーの場では、直近数年のSNS発ヒット曲だけでは場の空気が二極化してしまいます。ここで真価を発揮するのが、90年代夏の歌名曲まとめや2000年代夏うたヒット曲に名を連ねるアンセムたちです。
90年代を振り返ると、TUBEの『あー夏休み』やサザンオールスターズの『波乗りジョニー』、大黒摩季の『夏が来る』、classの『夏の日の1993』といった楽曲がミリオンセラーを記録しました。これらの特徴は、歌謡曲由来のキャッチーなサビメロと、湿り気を帯びた切ないコード進行(いわゆる王道進行や小室進行)の巧みな融合にあります。一度耳にすれば誰もが口ずさめるフックの強さは、令和の若年層にとっても「エモい昭和・平成レトロ」として新鮮に響きます。
一方、2000年代に入ると、ORANGE RANGEの『ロコローション』や『イケナイ太陽』、ポルノグラフィティの『ミュージック・アワー』『ハネウマライダー』など、ミクスチャー・ロックやラテンテイストを取り入れたハイテンションなパーティーチューンが席巻しました。変拍子や早口ラップを交えつつも、サビでは全員でタオルを回したり両手を左右に振ったりする「変身ポーズ的な一体感」が完成されており、酒席での盛り上がり曲として今なお圧倒的な支持を集めています。