絵本『おしいれのぼうけん』が半世紀愛され続ける理由と結末の深層

絵本『おしいれのぼうけん』が半世紀愛され続ける理由と結末の深層

今注目を集めている 絵本『おしいれのぼうけん』が半世紀愛され続ける理由と結末の深層について、主要な情報をご紹介しています。

本作が誕生した背景には、児童文学作家の古田足日(ふるた たるひ)氏と、絵本画家の田畑精一(たばた せいいち)氏による並々ならぬ熱量と現場へのこだわりがありました。

二人は制作にあたり、東京都武蔵野市に実在した保育園へ約1年間にわたって徹底的な取材を行いました。実際に子どもたちと遊び、生活を共にしながら、幼児が何に怯え、何に怒り、どうやって友達と心を通わせるのかを丹念に観察したのです。

「お仕置きとしての押し入れ」という、現代の視点では議論を呼ぶ設定も、当時の保育現場にあった現実を踏まえつつ、「子どもを管理・抑圧する大人社会」に対する批評性と、「それに屈しない子どもの生命力」を鮮烈に描き出すために練り上げられました。作者二人の妥協なき情熱があったからこそ、50年以上が経過しても一切色褪せない生命力が宿っています。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。