愛犬の足舐めをやめさせようとする際、良かれと思って行った飼い主の行動が、かえって症状を悪化させているケースが多々存在します。ネット上で散見される誤ったケア情報と、その危険性を検証します。
誤解①:「舐めた瞬間に大声で叱ればやめさせられる」
犬が足を舐めるのをやめさせるために「ダメ!」「コラ!」と大声で制止する手法は逆効果です。犬にとっては飼い主の叱責自体が強いストレスとなり、その不安を紛らわせるために隠れてさらに激しく舐めるようになります。また、叱られることで「飼い主の気を引けた」と誤認し、注目欲求から舐め行動が強化される恐れもあります。
誤解②:「市販の除菌スプレーや人間用アルコールで消毒する」
足裏の雑菌を殺そうと、アルコール濃度の高いウエットティッシュや人間用の消毒液で肉球を拭くのは極めて危険です。犬の表皮は人間の3分の1程度の厚さしかなく、脱脂力の強いアルコールは角質層を破壊し、激しい刺激と乾燥性皮膚炎を引き起こします。足裏の痒み対処法としては、ぬるま湯による穏やかな洗浄が鉄則です。
誤解③:「とりあえず靴下や包帯を巻いておけば治る」
患部を隠すために通気性の悪い靴下を履かせたり、包帯をきつく巻いたりすると、内部で蒸れが進行して細菌が爆発的に繁殖します。さらに、異物を取り除こうとして靴下ごと噛みちぎり、誤飲事故につながるリスクも否定できません。