家族や親族に白髪が多い場合、「自分も遺伝だから諦めるしかないのか」と悩む声は後を絶ちません。実際のところ、若白髪における遺伝の確率は決して低くありません。医学的にも、毛髪の色素生成に関わる受容体遺伝子や、過酸化水素を分解する酵素の活性度などは親から子へと受け継がれやすいことが分かっています。
ただし、遺伝するのは「白髪そのもの」ではなく、あくまで「メラノサイトが影響を受けやすい体質」や「過酸化物質が蓄積しやすい傾向」です。
本来、頭皮内部の毛包にあるメラノサイト(色素形成細胞)がアミノ酸の一種であるチロシンを取り込み、チロシナーゼという酵素の働きによってメラニン色素を生成します。このメラニンが毛髪内部へ送り込まれることで髪は黒くなります。遺伝的素因を持っていたとしても、頭皮環境を整えてメラノサイトの活性化を促すケアを継続することで、発症時期を遅らせたり本数を抑えたりすることは十分に可能です。