ネット通販やホームセンターでは、室外機専用のノズル式ミスト発生器や遮熱カバーが多数販売されています。これらは本当に効果があるのか、実際のデータと現場の評価を比較検証しました。
特に注視すべきは、市販されている室外機冷却ミストの危険性です。ビル用や工場用の大型空調機には専用の水処理装置を組み込んだ冷却システムが存在しますが、家庭用の簡易ミストは水道水をそのまま噴霧します。長期間使用するとフィン全体が炭酸カルシウムで目詰まりを起こし、空気の通り道が塞がれて熱交換ができなくなるケースが多発しています。メーカー保証の対象外とされる事例も報告されており、安易な導入は禁物です。
一方、物理的に安全かつ確実なエアコン電気代節約術となるのが、室外機の日よけカバー効果と室外機直射日光対策です。南向きや西向きのベランダに設置された室外機は、直射日光で天板が60度近くまで熱せられます。これをアルミ遮熱シートやすだれで遮るだけで、内部温度の上昇を抑制し、無駄な電力消費を確実に抑え込むことができます。ただし、排気口をすっぽり塞ぐような全体密閉型カバーを使用すると、吐き出した熱風を自ら吸い込む「ショートサーキット現象」が起き、かえって電力を浪費するため注意が必要です。