オトンナ・ユーフォルビオイデス枯死の真相!休眠期管理と剪定の鉄則

オトンナ・ユーフォルビオイデス枯死の真相!休眠期管理と剪定の鉄則

オトンナ・ユーフォルビオイデス枯死の真相!休眠期管理と剪定の鉄則の特集記事をお届けします。専門的な知識が満載です。

オトンナ・ユーフォルビオイデスの醍醐味は、盆栽のように枝をコントロールして自分好みの樹形に仕立てる過程にあります。放置すると枝が暴れたり、中心部の風通しが悪くなって枯れ込みの原因になるため、定期的な剪定が推奨されます。

美しい樹形に仕立てる剪定のコツ

剪定の適期は、休眠から覚めて新芽が動き出す10月から11月上旬です。春先や休眠直前に切ると、切り口から雑菌が侵入したり、休眠期中に枯れ込みが幹まで進行するリスクがあります。
剪定時は、消毒した清潔な剪定バサミを用い、「枝の分岐点から数ミリ上」または「成長点の節を残した位置」でカットします。切断部からはキク科特有の半透明な樹液が滲み出ますが、ティッシュなどで軽く吸い取り、殺菌剤(トップジンMペーストなど)を薄く塗布して保護します。切り詰めた直下から2〜3本の新枝が分枝するため、これを繰り返すことでこんもりとした密度の高いドーム状の樹形を作出することが可能です。

挿し木の発根と成功率を高めるポイント

剪定で切り落とした枝は、挿し木(さし木)で発根させて個体を増やすことができます。ただし、オトンナ・クラビフォリアなどに比べるとユーフォルビオイデスの挿し木はやや難易度が高く、発根率は環境に左右されます。
成功のポイントは以下の3点です。

  • 切り口の乾燥と処理:カットした枝の切り口を日陰で1〜2日しっかり乾かした後、発根促進剤(オキシベロン粉剤やルートン)を薄く塗布する。
  • 無菌・無肥料の用土:細粒の硬質赤玉土またはバーミキュライト単体を使用し、雑菌の繁殖を徹底的に防ぐ。
  • 温度と湿度の維持:成長適温である15℃〜18℃前後の環境に置き、直射日光を避けた明るい日陰で、腰水または密閉容器による高湿度管理を行う。1〜2ヶ月ほどで発根が確認できたら、徐々に通常の管理へ移行します。

実生(タネまき)の成長記録と交配のルール

種子から育てる「実生」は、日本の気候に順応した強健な株を作り出す最良の方法です。オトンナ・ユーフォルビオイデスは基本的に自家不和合性(自分の花粉では受粉しにくい性質)が強いため、種子を採取するには遺伝的に異なる2株以上を用意する必要があります。
冬から早春にかけて咲く黄色い小花(頭状花序)の葯から花粉が出たら、柔らかい絵筆や綿棒を用いて交互に花粉を擦り付け合います。受粉が成功すると、花後にタンポポのような綿毛を持った種子が実ります。
播種時期は9月下旬〜10月。種子は光を感じて発芽する「好光性」の傾向があるため、用土(赤玉極小粒+バーミキュライト)の表面に並べ、土はごく薄くかける程度にします。腰水で湿度を保ち、15℃〜20℃の涼しい環境に置けば、およそ5日〜10日前後で可愛らしい双葉が顔を出します。実生1年目は休眠させずに夏も薄めた腰水で管理し、2年目以降から徐々に大人の管理サイクルへと移行させるのが定石です。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。