食後横になる向きは右か左か?消化と胃酸逆流を防ぐ医学の新常識

食後横になる向きは右か左か?消化と胃酸逆流を防ぐ医学の新常識

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食事を終えた直後、まぶたが鉛のように重くなる現象に悩まされるビジネスパーソンは少なくありません。この食後の眠気原因は、単なる意志の弱さではなく、血糖動態と自律神経の協調関係に起因しています。

炭水化物や糖質の多い食事を摂取すると、血中のブドウ糖濃度が急激に跳ね上がります。すると膵臓から大量のインスリンが分泌され、今度は血糖値が急降下する「反応性低血糖(血糖値スパイク)」が引き起こされます。脳の唯一のエネルギー源であるグルコースの供給が一時的に逼迫するため、脳は活動レベルを下げて防衛モードに入り、耐え難い眠気信号を発するのです。

これに加えて、体内では消化器系をフル稼働させるために自律神経が交感神経から副交感神経へと急激にシフトします。全身の血管が弛緩して血圧が適度に低下し、リラックス状態が強制的に作られます。通常の消化管通過時間は、胃内で約2〜4時間、小腸で約5〜8時間、大腸で約15〜20時間とされていますが、この最初の関門である胃内滞留時間帯に無理に活動を続けることは、交感神経を刺激して自律神経のバランスを大きく乱す原因になります。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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