顔筋トレのやりすぎは逆効果?シワ悪化とたるみを防ぐ新常識と正しい頻度

顔筋トレのやりすぎは逆効果?シワ悪化とたるみを防ぐ新常識と正しい頻度

顔筋トレのやりすぎは逆効果?シワ悪化とたるみを防ぐ新常識と正しい頻度とはどのようなものなのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

「顔筋トレのやりすぎは逆効果になる」という噂は、残念ながら都市伝説ではなく医学的な裏付けを持つ厳然たる事実です。体を鍛える筋力トレーニングの感覚で「追い込めば追い込むほどリフトアップする」と思い込み、1日に何十分も顔を激しく歪ませる行為は、自ら老化のスピードを速めているに等しい行為といえます。

最大の理由は、顔の筋肉(表情筋)が持つ特殊な解剖学的構造にあります。腕や脚の筋肉は「骨と骨」を結んで関節を動かす骨格筋ですが、表情筋は「骨から皮膚」あるいは「皮膚から皮膚」へと直接つながる皮筋(ひきん)です。皮筋を激しく収縮させる運動を繰り返すと、その上を覆う皮膚組織には何千回もの強い折りたたみ圧がダイレクトにかかり続けます。

加齢によって真皮層のエラスチンやコラーゲンの弾力が低下している大人の肌に、反復的な強い圧力を加え続けるとどうなるか。それは、紙を何度も折り曲げると深い折り目が取れなくなる現象とまったく同じです。良かれと思ったトレーニングによって真皮の網目構造が疲労断裂を起こし、表情筋鍛えすぎ シワ増加という本末転倒なトラブルを招く構造的な原因がここにあります。

さらに、たるみを助長する盲点も見逃せません。皮膚の土台を支える「SMAS筋膜(表在性筋膜)」や、皮膚と骨をつなぎ止める「リガメント(顔面靭帯)」は、無理な力で引っ張られ続けると伸びきってしまい、二度と元には戻りません。過剰な筋トレで筋肉が疲弊し、皮膚を引っ張り続けることで靭帯がゆるむことこそが、顔筋トレやりすぎ たるみの理由として専門医の間で最も危険視されているメカニズムです。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。