「フェリーは時間がかかりすぎて割に合わない」「飛行機とレンタカーを使ったほうが結果的に安上がりだ」という声はネット上で散見されます。しかし、この主張は旅行形態の前提条件を見落とした一面的な比較に過ぎません。
マイカーでの長距離遠征を考えた場合、小樽から舞鶴までの陸路移動は道内ドライブと本州縦走を含めて1,100〜1,300キロメートル超に達します。高速道路料金、ガソリン代、途中のホテル宿泊代、さらには長距離運転に伴う事故リスクや肉体的疲労を合算すると、フェリーの車両航送費用と個室代金のほうが総額で安上がりかつ圧倒的に安全であるケースが大半です。
また、荷物重量の制限が実質的に存在しない点もフェリーの圧倒的優位性です。キャンプ道具を満載したアウトドア仕様の四駆、大切な愛車である大型バイク、ペット同伴での移動など、航空機の手荷物制限やペット預け入れストレスに縛られない自由度はフェリー旅だけの特権と言えます。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
編集部が現場の取材とデータから導き出した、小樽〜舞鶴航路を心からおすすめできる人と、別の交通機関を検討すべき人の境界線は以下の通りです。
【おすすめできる人】
- 愛車・大型バイクで北海道や関西・西日本を巡りたい人:マイカーの慣れ親しんだステアリングで旅を完結させたいドライバーにとって、これ以上の選択肢はありません。
- 長距離運転の疲労をゼロに抑えたいファミリー・シニア層:寝ている間に1,000kmが移動完了するタイパ(タイムパフォーマンス)と身体的負担の低さは絶大です。
- デジタルデトックスと贅沢な時間を楽しみたい旅行者:誰にも邪魔されない洋上時間で読書や景色を堪能し、旅そのものを噛み締めたい人に適しています。
【慎重になるべき人】
- 1分単位の過密スケジュールで動くビジネス出張者:海象による遅延リスクを許容できないタイトな日程には不向きです。
- 常時オンラインでの高速通信が必須なテレワーカー:洋上のWi-Fiは通信容量・速度ともに陸上オフィス環境とは程遠いため、業務継続には大きな制約が伴います。
- 重度の乗り物酔い体質で投薬効果も得られにくい人:悪天候時の日本海航海は数時間に及ぶ動揺が続くため、日程変更や航空機利用を視野に入れるのが賢明です。