Q1:日本の無期懲役囚は、最短何年で仮釈放される可能性がありますか?
A1:刑法28条の規定上は「服役から10年を経過した後」と定められていますが、これはあくまで審査を申し立てることができる法律上の形式基準に過ぎません。現在の実際の運用において10年や20年で出所した事例は存在せず、近年の仮釈放者の平均服役期間は35年〜40年超となっています。
Q2:海外の「終身刑」と日本の「無期懲役」はどこが違うのですか?
A2:アメリカなどの諸外国にある終身刑には、一生涯釈放の可能性がない「絶対的終身刑(LWOP)」と、仮釈放の道がある「相対的終身刑」があります。日本の刑法には終身刑という枠組み自体が存在せず、無期刑のみが定められています。日本の無期刑は制度上「相対的終身刑」に近い設計ですが、運用上は仮釈放が極めて厳格化されており、事実上絶対的終身刑に近い状態で運用されています。
Q3:なぜ日本は仮釈放のない「絶対的終身刑」を新設しないのですか?
A3:主に3つの理由があります。第1に、受刑者から社会復帰の希望を完全に奪うことが日本国憲法第36条の禁じる「残虐な刑罰」に当たる懸念があること。第2に、一生出られない絶望から刑務所内で受刑者が暴動や暴力事件を起こすリスクが高まり現場の保安管理が困難になること。第3に、死刑制度の存廃論議と密接に絡み合っており、国民世論の合意が形成されていないためです。 (出典: 無期 懲役 終身 刑 違い(Yahoo!ニュース))