視神経乳頭陥凹拡大の放置は危険?自覚症状ゼロから守る緑内障の真相

視神経乳頭陥凹拡大の放置は危険?自覚症状ゼロから守る緑内障の真相

視神経乳頭陥凹拡大の放置は危険?自覚症状ゼロから守る緑内障の真相について知っておくべき 注意点を厳選して解説いたします。

Q1:人間ドックの眼底検査で初めて指摘されました。緑内障の確率はどのくらいですか?
A1:要精密検査と判定された方のうち、精密検査を経て実際に緑内障と確定診断される割合はおよそ15〜25%程度です。残りの60〜70%以上は、生まれつき神経の窪みが大きいだけの「生理的乳頭陥凹」や経過観察で問題ない所見です。過度に恐れる必要はありませんが、4人に1人は早期治療が必要な状態であるため、必ず眼科を受診してください。

Q2:精密検査は痛いですか?また費用や時間はどれくらいかかりますか?
A2:痛みは一切ありません。検査は光を見たり、機械を覗き込んだりする非侵襲的なものです。保険適用(3割負担)の場合、窓口での支払い総額は初診料を含めて4,000円〜6,000円程度が相場です。検査時間は混雑状況を除けば全体で30分〜1時間程度ですが、散瞳薬(瞳孔を開く目薬)を使用する場合は半日ほど視界がまぶしくなるため、車やバイクの運転を控えて受診してください。

Q3:正常眼圧緑内障の原因は何ですか?眼圧が正常でもなぜ発症するのですか?
A3:正常眼圧緑内障は、その人にとっての「耐容眼圧」を超えているために起こると考えられています。統計的な平均値(10〜21mmHg)の範囲内であっても、もともと視神経乳頭が構造的に弱かったり、網膜への血流障害、酸化ストレス、遺伝的要因などが重なることで神経線維が障害されます。原因の根底には個別的な視神経の脆弱性があり、治療では正常値である眼圧を点眼薬によってさらに20〜30%下げることで神経の保護を図ります。

Q4:一度死滅してしまった視神経は、治療によって元に戻りますか?
A4:現在の医学水準では、一度脱落した視神経線維を再生させて失われた視野を取り戻すことはできません。緑内障治療の目的は「元に戻すこと」ではなく、「進行を極限まで遅らせ、生涯にわたって不自由のない視野を死守すること」です。だからこそ、視野が欠ける前の「視神経乳頭陥凹拡大」という初期段階での発見が決定的な価値を持つのです。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。