長年にわたり雨風に晒されてきた仙台大観音は、一時期は表面の塗膜が剥がれ、水垢やひび割れによる黒ずみが目立つ状態となっていました。黒ずんだ雨だれの筋が観音様の顔や身体を覆っていた時期は、不気味さや荒廃した雰囲気が一層強調され、「廃墟のような怖さがある」と囁かれた要因にもなっていました。
しかし、建立から30年以上が経過したことを受け、大観密寺は大規模な塗り替え修繕工事に着手しました。総工費数億円規模のプロジェクトとなり、クラウドファンディングによる全国からの支援も得ながら、専門の足場職人やクライマーの手によって外壁の補修と純白の再塗装が丹念に施されました。
修繕を終えた観音像は本来の輝きを取り戻しており、遠目からでも鮮明に青空に映える白亜の美しさを放っています。「薄汚れていて怖い」という過去のネガティブな印象は払拭され、地域のシンボルとして、また仙台を代表するユニークな観光名所として次世代へと受け継がれる体制が整っています。