5月9日は、人類が困難に打ち勝ち、新たな地平を切り拓いた瞬間を何度も目撃してきた日です。その代表例が、1956年5月9日に成し遂げられた日本隊によるマナスル(標高8,163メートル)の世界初登頂です。槇有恒隊長率いる日本山岳会マナスル登山隊の今西壽雄氏と、シェルパのギャルツェン・ノルブ氏の2人が、世界第8位の高峰の頂に立ちました。第二次世界大戦の敗戦から10余年、まだ復興の途上にあった日本社会において、8,000メートル峰への人類初登頂という快挙は国民に計り知れない自信と希望を与え、昭和の登山ブームの火付け役となりました。
また、人権と民主主義の歴史においても5月9日は決定的な節目です。1994年5月9日、南アフリカ共和国の国会において、反アパルトヘイト闘争の象徴であったネルソン・マンデラ氏が同国初の黒人大統領に選出されました。27年もの獄中生活を耐え抜き、人種融和の国家建設を掲げたマンデラ氏の就任は、世界史における人種差別の壁を打ち破った不滅の瞬間として記録されています。
ここで、5月9日に起きた国内外の歴史的出来事と、その現代的な意義について一覧表で整理します。