ギター初心者が最も陥りやすい落とし穴が、「カポタストを持っていなから、まずはカポなし(ノーカポ)で弾こう」とすることです。一般的なコード譜サイトでカポなしの「Key=C(ハ長調)」アレンジを選ぶと、開始早々に人差し指で6本すべての弦を押さえる悪名高き「Fコード」が幾度となく登場します。ここで指が届かず、弦がビビり、挫折してしまう学習者が後を絶ちません。
ここで知っておくべき真相は、原曲のキーは「B♭(変ロ長調)」であるという事実です。秦基博がライブやレコーディングで採用している王道のセッティングは、「3フレットにカポタストを装着し、Gメジャーのフォーム(Play G)で弾く」スタイルです。ギターの構造上、3フレットにカポを挟んで「G」を鳴らすと、実音はぴったり原曲と同じ「B♭」になります。
Play Gを選択する最大のメリットは、あの忌まわしいFコードが基本的に出現しなくなる点にあります。曲の土台となるのは「G」「Em7」「Cadd9」「D(またはD/F#)」といったオープンコード。さらに、秦基博特有の「1弦3フレット(小指)と2弦3フレット(薬指)を固定したままベース音を移動させるフォーム」を活用すれば、コードチェンジ時の指の移動距離が劇的に縮小します。原曲の豊かな倍音を100%再現しながら、初心者にとって最も過酷な左手の負担を物理的に排除できるのです。