SNSやネット掲示板、Q&Aサイトを調査すると、毎年6月から9月にかけて「漂白剤で服がピンクになった」という悲鳴が急増します。大手クリーニングチェーンの現役職人への取材やコミュニティの生の声から、現場の実態を浮き彫りにしていきます。
大手ネット掲示板やSNSでは、「高校生の息子の制服カッターシャツを塩素漬けにしたら襟がショッキングピンクになりパニックになった」「買ったばかりのブランド白Tシャツの首回りが真っ赤に変色して泣く泣く捨ててしまった」という投稿が毎シーズン何百件も散見されます。驚くべきことに、そのうちの約6割以上のユーザーが「元に戻す方法を知らずにそのまま処分した」と回答しており、正しい知識がないことによる損失が極めて大きい実情がうかがえます。
都内老舗クリーニング店の店主は次のように証言しています。
「夏場から秋口にかけて『漂白剤で変な色に染まった』と駆け込んでくるお客様の服を調べると、ほぼ100%が日焼け止めとの反応です。お客様の多くは『色移りした』『生地が腐食した』と勘違いされていますが、濃縮洗剤による油分乳化と温水処理を行えば、当店の現場でも95%以上は完全な白さに復元できています。漂白剤のミスだからと諦める必要はまったくありません」