Tugカットオフ値の正解は?11秒と13.5秒の差を臨床視点で解説

Tugカットオフ値の正解は?11秒と13.5秒の差を臨床視点で解説

Tugカットオフ値の正解は?11秒と13.5秒の差を臨床視点で解説の背景について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

理学療法や介護現場で活用されている最新のTimed Up and Go testの基準値を、疾患群および生活期別に体系化して整理しました。臨床判断に直結するエビデンスを以下の比較表にまとめます。

対象・評価項目詳細・数値データ(カットオフ値)一般的な基準・相場編集部の見解・臨床の評価視点地域在住高齢者(転倒予測)13.5秒以上(Shumway-Cook et al.)12.0秒〜14.0秒の範囲に集中古典的だが信頼性は盤石。13.5秒を超えた段階で環境調整や下肢筋力強化のプログラム介入が推奨される。屋外歩行・移動自立度11.0秒〜11.5秒以下で自立10.0秒以内なら極めて安全地域社会での単独外出や公共交通機関の利用を許可する際の強力な目安。11秒未満は高い動的バランスの証。サルコペニア・フレイル評価14.0秒以上(IADL低下リスク)12.0秒〜15.0秒14秒超は買い物や調理など手段的日常生活動作の制限因子となる。骨格筋量低下と相関が高い。パーキンソン病(PD)患者11.5秒〜12.0秒以上で転倒ハイリスク健常者より1〜2秒厳格に設定すくみ足や方向転換時の突進現象が反映されやすい。二重課題(認知課題付加)でさらに顕著に延長する。脳卒中片麻痺患者14.0秒〜15.3秒(MCID: 2.9〜3.4秒)回復期〜維持期で幅広く活用麻痺側支持性と非対称性が影響。臨床的最小重要変化量(MCID)は約3秒であり、介入効果判定の軸になる。施設入所・介助レベル判定20.0秒〜30.0秒以上で要介助20秒以上は見守り・部分介助20秒を超過すると屋内移動でも手すりや歩行補助具、介助者の付き添いが必要。30秒超は自立移動困難を示す。
山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。