女子の跳躍界において孤高の存在として輝き続けるのが、イシンバエワの世界記録です。2000年代初頭、女子棒高跳びが一気に脚光を浴びたのは彼女の圧倒的なカリスマ性と記録更新ラッシュによるものでした。
イシンバエワは2005年、ロンドン大会で女子として人類初となる「5メートルの大台」を突破。キャリア通算で屋外15回・屋内13回、合計28回もの世界記録を樹立しました。2009年に打ち立てた5m06は、今なお女子選手の前に高くそびえ立つ壁となっています。
現代の女子棒高跳び界では、サンディ・モリス(アメリカ)やアンジェリカ・シドロワ(ANA)、ケイティ・ムーン(アメリカ)、ニーナ・ケネディ(オーストラリア)といったトップ選手たちが5メートル突破を目指して熾烈な争いを繰り広げていますが、イシンバエワの5m06という絶対的領域に届く挑戦者は現れていません。