二度の災害から時間を経た2026年現在、白米千枚田の復興状況は新たなフェーズに入っています。崩落した法面には伝統的な土羽(どは)打ちや最新の補強技術を組み合わせた修復が施され、崩れたあぜ道が1枚ずつ丁寧につなぎ直されています。
用水路の再整備も順調に進み、被害が比較的軽微だった上部・中部エリアを中心に作付けが再開されています。緑の稲が日本海の青に映える初夏、黄金色に輝く稲穂が波打つ秋など、かつて人々を感動させた四季折々の景観が輪郭を取り戻しつつあります。
全面復旧にはまだ時間を要する区画もあるものの、崩壊の危機を乗り越えて力強く芽吹く稲の姿は、まさに能登復興の象徴として訪れる人々に大きな勇気を与えています。