真駒内滝野霊園の謎を解く|頭大仏とモアイ像が語る現代の供養

真駒内滝野霊園の謎を解く|頭大仏とモアイ像が語る現代の供養

真駒内滝野霊園の謎を解く|頭大仏とモアイ像が語る現代の供養の概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。

真駒内滝野霊園の名を世界的なものにしたのが、霊園開園30周年記念事業として2016年に完成した「頭大仏殿」です。設計を手掛けたのは、世界的な建築家・安藤忠雄氏。高さ13.5メートル、総重量4,500トンを誇る巨大な石造大仏をそのまま見せるのではなく、周囲にすり鉢状の円丘を築き、あえて「大仏の頭頂部だけを外に見せる」という極めて前衛的な空間構成が採用されました。

参拝者は、コンクリート打ち放しの長いアプローチを進み、静謐な「水庭」を迂回して心を清めた後、薄暗いトンネルへと導かれます。トンネルを抜けた瞬間、頭上から降り注ぐ自然光の中に鎮座する大仏の全貌を見上げる構造となっており、心理学的な「遮断と劇的な開放」による深い崇高体験をもたらします。

この大仏を包み込む丘には、約15万株ものラベンダーが植栽されています。ラベンダーの見頃は例年7月上旬から下旬にかけて。紫色の花穂が丘一面を染め上げる初夏の絶景はもちろんのこと、秋の紅葉、そして真冬に雪を被った大仏が醸し出す「侘び寂び」の静寂まで、四季折々に異なる精神的な美しさを体感できるのが大きな特徴です。

山崎 陸
著者

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。