殿下の飾らない素顔と人間味あふれるエピソードは、ご自身の著書『赤と青のガウン』でも生き生きと描かれている。留学時代の失敗談や、皇族としての苦悩、日常のユーモラスな出来事を包み隠さず綴った同書は、異例のベストセラーとなり大きな話題を呼んだ。国民にとって、殿下は遠い存在ではなく、親しみと尊敬を同時に覚える対象なのだ。
長年皇室を見つめてきた「皇室ジャーナリズム」の視点からも、今回の出来事は大きな警告として受け止められている。皇室の構成員が減少する中、若い世代の皇族にかかる負担は年々増大している。公務の精選や分担のあり方について、制度面からの議論が必要不可欠であるという指摘は根強い。
「皇族も一人の人間であり、限界がある」という当たり前の事実を、今回の騒動は改めて浮き彫りにした。国民に感動と学びを与え続ける存在だからこそ、そのお体を守るシステム作りが今まさに問われている。