個の力を象徴する存在として、ヒコロヒーとサーヤ(ラランド)の活躍は見逃せない。ヒコロヒーが見せる、どこか哀愁を漂わせつつも本質を突く観察眼と自虐を交えたトークは、独自の美学と洗練されたスタイルを感じさせる。彼女が執筆するエッセイやコラムに見られる言語化能力の高さは、お笑いファンの枠を超えて広い共感を集めている。
一方で、自ら個人事務所を立ち上げ社長も務めるサーヤ(ラランド)の動きは、従来のプロダクション依存型ビジネスモデルに対する強烈なアンチテーゼだ。大手であるプロダクション人力舎などの若手育成環境とも一線を画すアプローチで、広告クリエイティブから音楽活動、そして毒と知性が同居したコントまで縦横無尽に展開する。彼女たちの存在は、笑いの作り手であり起業家でもあるという新たなタレント像を完全に確立した。