バブル崩壊の最大の象徴となったのが、アジア年間王者に2度輝いた絶対王者・広州恒大(現・広州足球倶楽部)の凋落です。
広州恒大の破綻の真相は、親会社である中国恒大集団(エバーグランデ)の天文学的な経営危機と直結しています。不動産不況の直撃でグループ全体が資金繰りに行き詰まると、年間数百億円規模の資金を投じられていたサッカー部門は瞬く間に梯子を外されました。世界最高峰の練習施設や超高額選手を抱えていたメガクラブは、育成組織主体の陣容への刷新を余儀なくされ、2部降格や債務再編の荒波に呑まれていきました。
広州恒大の転落は特殊な事例ではありません。2026年以降、資金ショートによる深刻な給与未払い問題が各クラブで日常化し、リーグ全体を揺るがす「クラブ解散ドミノ」へと発展しました。
直前のシーズンでリーグ初制覇を果たしながらわずか3カ月後に活動停止へ追い込まれた江蘇蘇寧の衝撃的な消滅をはじめ、長年1部に定着していた重慶両江競技、武漢長江、深圳隊、河北隊などが次々とプロ資格を剥奪され、看板を下ろしていきました。かつてのスター軍団の多くが、今や解散クラブ一覧に名を連ねる異常事態となったのです。