若手俳優の登竜門としての顔も持っている。今や日本の映画界やドラマ界を最前線で牽引するトップスターたちが、かつて変身ブレースを構えてカメラの前に立っていた。新人ゆえのフレッシュさと、1年間におよぶ過酷な現場で磨かれた本気の演技が合わさり、画面越しに圧倒的な熱量が伝わってきたのだ。
そして、作品の象徴とも言えるのが巨大ロボットの存在だ。ミニチュア特撮とデジタルエフェクトが交差する戦闘シーンには、男心をくすぐる浪漫が凝縮されている。追い詰められた窮地からの合体、必殺技の発動、そして夕日を浴びながら立つロボの雄姿。そこには、言葉を超えた美学が存在する。
特にクライマックスに向けた終盤戦では、主要キャラクターの離脱や衝撃の事実の発覚といった怒涛の展開が待ち受ける。幼少期にリアルタイムで観ていた記憶が、大人になって見返した際に全く異なる深い感動へと昇華する瞬間こそ、本シリーズ最大の醍醐味と言えるだろう。