近年のエスニック料理やジンギスカンブームに伴い、羊肉は日本の食卓でも一般的な選択肢となりました。しかし、店頭で目にする「ラム」と「マトン」の厳密な定義を把握している消費者は多くありません。
この2つの決定的な違いは「飼育月齢」と「永久門歯の数」にあります。
- ラム(Lamb):生後1年未満の仔羊肉。永久門歯が生えておらず、肉質は淡いピンク色で極めて柔らかい。特有の羊香(分岐鎖脂肪酸)が穏やかで、初心者でも食べやすい。
- マトン(Mutton):生後2年以上の成羊肉(永久門歯が2本以上)。肉質は濃い赤色で引き締まり、野性味あふれる芳醇な香りと力強い旨味を持つ。
- ホゲット(Hogget):ラムとマトンの間にあたる生後1〜2年未満の羊肉。双方の長所を兼ね備えた通好みの肉質。
羊肉の脂質に含まれる脂肪酸は融点が約44〜50℃と人の体温より高いため、腸内で脂が吸収されにくいという特性があります。さらに、L-カルニチンの含有量は食肉の中でもトップクラスであり、代謝を高めたいアクティブシニアやアスリートから熱烈な支持を集めています。