現在、世界の天文学コミュニティが熱烈に追跡している象徴的天体が、かんむり座の領域に位置するかんむり座T星です。この星は過去に1866年と1946年の爆発が精密に記録されており、およそ80年のインターバルで定期的な暴走を繰り返してきました。
国際変光星観測者協会(AAVSO)やNASAなどの分析官が公表したノヴァ爆発の最新情報によれば、1946年の大爆発の直前には、星の光度が一時的にわずかに低下する「事前減光(Pre-eruption dip)」という特異な挙動が観測されていました。そして2026年春以降、かんむり座T星は1946年と酷似した減光局面に入ったことが世界各地のアマチュア天文家ネットワークによって確認されています。
科学的に予測されているノヴァ爆発の時期は、まさにこの数年の間。いつ爆発が始まっても天文学的に全く不思議ではない臨界状態が続いています。爆発が始まると、わずか数時間から1日足らずの超ハイペースで急激に増光し、普段は見えない星が夜空で2等星の輝きを放ちます。ただし、最大の明るさを保つピーク期間はわずか2〜3日程度。1週間も経てば急速に減光し、肉眼では捉えられない元の暗闇へと戻ってしまいます。