疾患による変形ではなく、乾燥や軽度の栄養の偏りが要因である場合、正しい爪ボコボコセルフケアと爪の栄養不足改善によって美しい爪を取り戻すことが可能です。
爪は硬いためカルシウムでできていると誤解されがちですが、実態は「ケラチン」と呼ばれる硫黄を含むタンパク質です。爪の健康を取り戻すためには、以下の栄養素をバランスよく補給する必要があります。
- 良質なタンパク質(肉・魚・大豆・卵):ケラチンの主原料。不足すると爪が薄く割れやすくなる。
- 鉄分・亜鉛(レバー・牡蠣・赤身肉・ほうれん草):爪母の細胞分裂を活性化し、スプーン爪を防ぐ必須ミネラル。
- ビタミンA・B群(特にビオチン・B2・B6):爪の代謝を促し、主成分ケラチンの合成をサポートする。
外側からのケアとしては、「爪用オイル(ネイルオイル)」と「ハンドクリーム」のダブル保湿が極めて有効です。爪は水分を保持する力が弱いため、分子の細かいオイルを爪の生え際(甘皮部分)と爪の裏側に浸透させた後、クリームの油分でフタをします。食器洗いや水仕事の際はゴム手袋を着用し、界面活性剤による脱脂を防ぐ習慣を徹底しましょう。
なお、手の爪が生え変わるまでには約4〜6ヶ月、足の爪では約1年〜1年半の期間を要します。ケアを始めてもすでに伸びている爪の凹凸が消えるわけではなく、「これから新しく生えてくる爪」を正常に育てることが治療の基本となります。