居住性を極限まで高めているのは座席だけではない。車内アメニティや共用空間の充実は、移動時間を単なる待機時間から「上質な滞在時間」へと昇華させている。代表的な設備が、プレミアム車両のデッキ付近に設置されたひのとりカフェスペース設備である。
このカフェスペースには、挽きたての本格ドリップコーヒーを1杯200円台で楽しめる専用サーバーや、ひのとり限定デザインのドリップバッグ、オリジナルグッズ、スナック類を購入できる自動販売機が設置されている。淹れたての珈琲を片手に、大型の窓が連続するデッキのベンチスペースで移りゆく車窓を眺める時間は、多忙な日常を送る乗客にとって格別の息抜きとなっている。
さらに、ビジネス・インバウンド双方から絶大な支持を集めているのが、無料の大型ロッカー設備だ。交通系ICカードを鍵として利用できるロッカーが各車両のデッキに複数配置されており、スーツケースや大容量のバックパックを座席足元に抱え込む必要がない。車内全域に広がる微粒子イオン発生装置(ナノイーX)による空気浄化、全席完全配備の電源コンセント、安定した無料Wi-Fi、さらには3号車に設けられたスモーキングルーム(電子タバコ・加熱式タバコ含む完全分煙設計)など、現代の長距離移動に求められるニーズが隙なく網羅されている。