ヨルシカのカタログは多岐にわたり、どの扉を開けるかによって得られる印象は大きく異なります。ここでは、エントリー層に最適な楽曲と、長年のファンが至高と讃える隠れた名曲を厳選して解説します。
最初の一歩に最適な「ヨルシカ初心者おすすめ曲」
初めてヨルシカに触れるのであれば、まずはヨルシカアニメタイアップ曲から入るのが自然です。TVアニメ『葬送のフリーレン』で圧倒的スケールを描いた「晴る」や、映画『泣きたい私は猫をかぶる』の「花に亡霊」は、メロディのフックが非常に強く、一聴でその世界に引き込まれます。また、軽快なリズムと親しみやすい夏の叙情詩「ただ君に晴れ」、美しいギターアルペジオと桜の風景が重なる「春泥棒」は、入門編としてこれ以上ない完成度を誇ります。
ディープなリスナーを唸らせる「ヨルシカ隠れた名曲」
代表曲の先にある深層世界を味わいたいリスナーには、以下の名曲を強く推薦します。
・「夜行」:映画『泣きたい私は猫をかぶる』挿入歌。消え去っていく過去の記憶と、夜風の冷たさをミニマルなアンサンブルと囁くようなsuisのボーカルで表現した至宝の1曲。
・「パレード」:アルバム『エルマ』収録。人生という名の終わりゆくパレードを憂いながら歩むような、ジャジーで気だるいテンポと重厚なベースラインが病みつきになる玄人好みのナンバー。
・「ノーチラス」:『だから僕は音楽を辞めた』の物語に終止符を打つ楽曲。深海を漂う潜水艦のように沈降していく感情と、終盤に向けて感情を剥き出しにしていく歌唱が圧倒的な涙腺崩壊をもたらします。
・「又三郎」:宮沢賢治の『風の又三郎』をモチーフにした、風の吹き抜けるような荒々しいギターサウンドが特徴のオルタナティブロック。ヨルシカの攻撃的な側面を体感できます。