正月の風物詩や改編期の目玉として長年親しまれてきた本企画は、嵐の冠番組『VS嵐』内の特別企画「BABA嵐」として産声を上げました。その後、『VS魂』における「BABA魂」、さらには土曜プレミアム枠などの大型特番へと看板を掛け替えながら、一度もその熱量を落とすことなく継承されています。
歴代の最弱王一覧を振り返ると、錚々たる顔ぶれが名を連ねている事実に驚かされます。日本アカデミー賞俳優から大御所タレント、普段は完璧なイメージを崩さないトップアイドルまで、カード1枚のめぐり合わせによって奈落の底へ突き落とされてきました。
特筆すべきは、歴代の決勝戦が常に予測不能のドラマを紡ぎ出してきた点です。番組関係者の証言によると、スタジオ内の静寂は異様そのもので、ピンマイクが拾う「カードを擦り合わせる乾いた音」と「出演者の微かな息遣い」が、独特の緊迫感を演出しています。直近の決勝戦においても、ラスト2枚の攻防でジョーカーを引かせようとする緻密な心理誘導が裏目に出て、自滅する形で最弱王が誕生するなど、台本の一切存在しないガチンコ勝負ならではの残酷な結末が視聴者を熱狂させました。