曲目が公式アナウンスされると、X(旧Twitter)やリアルタイム検索トレンド、各種掲示板では紅白の曲目に対するネットの反応が爆発的に増加します。その声を分析すると、視聴者の年代や音楽の聴き方によって評価が真っ二つに分かれる構造が浮き彫りになります。
Z世代を中心とするネットネイティブ層からは、「推しの最新曲がフル尺で聴けないのは残念」「なぜTikTokでバズった曲ではなく1年前の曲なのか」といった、最新トレンドへの即応性を求める声が多く上がります。タイパ(タイムパフォーマンス)を重視し、お気に入りの楽曲だけをピンポイントで消費するスタイルが定着している層にとって、テレビ的な編集や昔の楽曲の選定は物足りなく映る場合があります。
一方、50代以上のシニア層や家族団らんで視聴する層からは、「最近の曲はテンポが速すぎて歌詞が聞き取れない」「誰もが知っている懐かしい歌をもっと増やしてほしい」という声が根強く存在します。SNS上のトレンドワードランキングと、番組全体の平均世帯視聴率が必ずしも一致しない理由はここにあり、制作陣は常にこの世代間ギャップの板挟みの中で選曲の落としどころを探っています。