旧渋谷川遊歩道路の正体とは?暗渠の歴史とキャットストリートの現在

旧渋谷川遊歩道路の正体とは?暗渠の歴史とキャットストリートの現在

旧渋谷川遊歩道路の正体とは?暗渠の歴史とキャットストリートの現在の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

旧渋谷川遊歩道路を実際に散策すると、地上からは消えたはずの川の痕跡が、街の随所に雄弁に残されていることに気付きます。散策のおすすめは、表参道側(神宮前交番裏手)から渋谷のMIYASHITA PARK方面へと下る、全長約1.5kmのルートです。

表参道と交差するポイントには、かつて「参道橋(さんどうばし)」と呼ばれる橋が架けられていました。現在でも道路の勾配や歩道の手すりの配置にその名残が見て取れます。さらに神宮前5丁目方面へと進むと、かつての「穏田橋(おんでんばし)」付近の親柱跡や、護岸の名残を感じさせる不自然な高低差の擁壁が民家の基礎部分に姿を現します。

散策愛好家や暗渠マニアの間で有名な観察ポイントが、足元に規則正しく並ぶマンホールです。耳を澄ますと、地下深くからゴオオという水の流れる重低音が響いてきます。これは下水道幹線として機能している旧渋谷川の奔流そのもの。地上の華やかなファッションストリートの直下で、今なお東京の都市排水を一手に引き受ける巨大な水脈が脈動している事実に、街歩きの深い醍醐味を感じずにはいられません。

また、要所要所に設置された強固な車止めボラードも、ここが「渋谷区道第1028号路線」という名でありながら、一般車両の通過をシャットアウトした歩行者ファーストの空間であることを物理的に証明しています。

山崎 陸
著者

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。