筋トレギアには多種多様な選択肢が存在するが、予算や持ち運びの手間を考慮すると、手当たり次第に購入するのは賢明ではない。バイオメカニクスの観点および怪我の発生頻度から算出した、初心者が揃えるべきギアの優先順位は次の通りだ。
最優先すべき第1位は間違いなくパワーグリップである。プル系種目(ラットプルダウン、デッドリフト、ロウイング、懸垂)において、握力の消耗を完全にカットできる費用対効果は全ギア中ナンバーワンを誇る。週2回以上のトレーニングを行うなら、ジムに入会した当月にでも手に入れる価値がある。
続いて第2位がトレーニングベルトだ。自重以上のバーベルを扱う種目が増えてきた段階で、腰椎を保護し腹圧を高めるために必須となる。ベルトを巻かずに高重量スクワットを継続することは、腰椎椎間板ヘルニアのリスクを無防備に背負うことと同義だ。そして第3位がリストラップ。ベンチプレスやショルダープレス、ダンベルフライなど、手首が後方へ反り返りやすいプッシュ系種目で手関節をガッチリ固定し、手首の腱炎を未然に防ぐ。
第4位以降には、スクワットのボトムポジションを安定させるニースリーブや、高重量ベンチプレスで肘を保護するエルボースリーブ、床反力を最大化するウェイトリフティングシューズが続く。まずは上位3つの「3大ギア」を揃えることが、怪我を防ぎながら最短距離で身体を変える黄金ルートである。